長門グローブ落下事件
そうそう、このことを書いておかねばならなかった。
メインのblogの方では当日のtweetと簡単な感想を乗せておいたのですが、こちらではやはりバイクに関する事柄を深く考察してみたい。(そんなおおげさなことじゃないですが)
その事件は初日の夜に起こった。
角島で夕日を見て満足しながら今宵の宿(仙崎)まで流していたときのこと。
すっかり暗くなってしまい、国道191号を東へ。
最近は暗くなってもiphoneのmapがナビ代わりで大活躍するため、便利なのだ。
本当はいけないのだけど、のんびり走行中にちらりとiphoneの画面を覗こうとして、グローブをはずし(素手じゃないとタッチが認識されない)、mapをみると、セットした宿までのルートがわかりやすく地図上で表示される。それをみながら、曲がる交差点を判断していた。
見知らぬ土地での夜の走行ってよく道を間違えて、とんでもないとこへ行っちゃったりするんだな~
そういう目的でグローブを外してフロントスクリーンの内側のスペースに突っ込んでいたところ、長い上り坂の途中でポトリと落下してしまったのだ!
やば!
と思ったのもつかの間、グローブは闇のかなたへ消えていく。
ちなみに4台の先頭を走っていたので、後ろの車両が気づいてよさそうなものだけど、後で聞いてみたら、一人だけ何かが落ちたと認識していただけだった。
夜・知らない国道・後続車両あり、という条件と、宿がそれほど遠くないという事実を瞬時に判断し、
「明日の朝、広いに来ればいいさ~」とその場での回収をあきらめた。
その代わり、トリップメーターを記憶し、暗いながらも周りの風景、道の様子などなど できる限りの情報を得て、そのまま走行を続けた。
宿に付いてメーターを見ると、7.5キロ走行していた。
つまり、今走ったルートをそのまま逆走し、7.5キロ先の道路上にグローブが落ちているということだ。
地図を見て大体の当たりをつける。
どうしても回収しなければならないグローブでもなかったのだけど、こうなったら意地でも回収してやるぞと強い決意で就寝。
一夜明け翌朝。
皆が寝ている早朝に一人バイクを走らせる。
そして7.5キロ地点あたりで目を凝らして反対車線の路上を見つめながら走る。
上り坂というキーワードを覚えていて良かった。
なかなか見つからないのであきらめようとした次のカーブを曲がると、見覚えのあるような下り坂。(つまり逆から来れば上り坂) スローダウンしてじーーっと目を凝らす。
早朝なので車も少なく、探しやすい。
すると、
あった!!
カーキ色の皮グローブが、車線の左隅にちょこんと落ちていた!
すぐにUターンし回収すると、宿へ戻る。
戻る途中で仙崎らしく蒲鉾工場の秋祭りがこの日開催されることを知る。
早起きは三文の得や~
極上のニュースと狙い通りの成果を持ち帰り、鼻高々の帰着となったのだけど、
ようは
運転中にグローブをぬいで地図を見るな!
だし、
100歩譲ってグローブを脱ぐなら落ちないところにおいておけ
ということである。
うっかりさんがうっかりミスして勝手に挽回して喜んでいるというお話でございました。
教訓:バイクでの落し物はすぐに拾おうとしないこと。慌てず騒がずその場でできることをやっておけば、後できっと見つかる。
ツーリング中の出来事って、その場その場の臨機応変な対応が迫られる。
決して今まで正しい対処をしてきたとは言い切れないけれど、その「試される」感じが日常にはない感じで好きなのかもしれない。