夕日
川棚温泉に入る前に、夕日が見たいとiphoneのmapをチェックしながら撮影によさそうな海岸線を探していた。
偶然にもたどり着いた静かで小さなきれいな浜がベストな場所で、沈む前から沈んだ後までゆっくりと見ることができた。
山の民だからか、海に沈む夕日というものへのあこがれというかなんかとても好きだ。
地元の方が三脚を持って夕日を撮っていたので、ここなら間違いないと太鼓判を押してもらったような気がして安心して撮り続けていた。
砂浜が波で均(なら)されて人もあまり来ないところなのか、足跡ひとつなく、自分が歩いてしまうのが申し訳ないような気持ちでいたところに、地元のお父さんが犬を連れてスタスタと通り過ぎていった。安心して浜に下りてのんびりとしまくった。
夕日が完全に沈んだ後、先客のお父さんに
「いい写真撮れたかい?」と聞かれた。
笑顔で
「はい、最高の夕日でした」
と答えておいた。
散歩に来たお父さん、撮影していたお父さん、そして私。
いつもはだあれもいないような浜に3人の男が話しているのをみて、
夕方のトレーニングに来た男性が、
「なんだ、何があったのか?」
といぶかしそうに尋ねていたのが記憶に残る。
「最高の夕日をありがとう!」といえばよかったかな。
地元の人にとっては何気ない日常の終わりなんだけど、
旅人のわたしにとってはかけがえのない一コマであった。
夕日は不思議なエネルギーをくれる。
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